皮膚感覚的な湿り気と、個人という膜の融解を描くフィルム。電話越しに聞く雨についてのストーリーと、生活の中で水に触れる、排水溝の掃除や食器洗い、シャワー。そんなシーンが紡がれる。さらに、雨に打たれる女性と、物理的に皮膚がふやけていき身体の中に外部のもの(水分や泥)が入り込むシーンが織り込まれることで、皮膚という外界との境界は流動的であることを描きながら、身体に入り込んでくる異物への嫌悪、そのものへの懐疑を可視化する。

映像作品 12min
2017
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